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ふと、感じさせられた温もり

先日、協会あてに1枚の申込用紙が届き罪名は「殺人未遂」申込人は被告人の妻。
弁護士の先生から事件の内容を聞き、内容としては鬱病に苦しむ自身の娘を前に 押し潰されそうになるほどの慈悲心からくる親心で耐えきれず娘をネクタイで絞殺しようとして逮捕されたとの内容。
暗澹たる気持ちと共に事件内容を確認すべく申込人に聞き取りを行いました。

電話をかけたところ自宅の方が音吐朗々とした声で電話に出られ「はい、お待ちください!今変わります!」との事。
その後電話で申込人との聞き取りも終わり最後に申込人から「あっ!先程、電話に出たのが娘です!おかげさまで先日、鬱病も治り今はすっかり元気になりました。」
完治したという旨の医師の診断書も有り日常生活を取り戻し日々、夫・子供と生活しているとの事。
その言葉を聞き私としては、親が我が子を想う強い気持ちが娘の心を動かし、そして病に打ち勝ったのだと感じました。

家族の絆・・・親が子を想う気持ち、子が親を想う気持ち、心と心の繋がりの大切さを改めて感じました。
日々、業務を遂行する中で事件は多種多様で気持ちが滅入る事も正直あります。
そのような中でこの案件は「温もり」という人と人とが共存する為に必要な原初的感覚の大切さを感じさせられる案件でした。
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